負けの夜
子供の頃からとあるJリーグチームのファンだ。
そのクラブチームはいつも弱くて、それでも終盤では勝負どころで力を見せて・・・
自分はそうした光景を常に見てきて、負けは多いが重要な局面では
勝ってきた自分の人生を、そのクラブチームの姿に投影していた。
そしてこの夜、いつものように試合をしていつものように負けた。
勝てない原因はなぜであろう、今日は相手が強いということもあったが、
それだけでは説明がつかない。
一応ファンだから呆れてしまうけど、悔しいし哀しい。
原因を自分なりに考える気力も起きないまま、惰性で好きな音楽を聴きながら
パソコンと向かい合い、日本語の間違いすら気にせず言葉を打ち込む。
実際には中身のない自分自身を恥じる、空しい夜。